36人の命が奪われた戦後最悪とみられる放火殺人事件で、京都地裁は25日、死刑を宣告した。23回にわたる審理は、凶行に行き着いた被告の半生をも映した。法廷で見守った遺族らは涙ぐみ、納得と無念の言葉を口にした。
京都地裁で最も大きな101号法廷。88の傍聴席は埋まった。青葉真司被告(45)はこの日も車いすに乗せられて出廷し、証言台の前で法壇を向いた。「主文は最後に言いますが、心神喪失でも心神耗弱でもありません」。増田啓祐裁判長はこう告げて、判決理由の説明を始めた。
判決理由の読み上げ、身じろぎせず
最大の争点の刑事責任能力に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル